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【三重】伊勢うどん+みそ煮込みうどん=??? 進化系の味で目指せ新名物

ジャンル・エリア : グルメ | 三重 | 特産  2023年12月12日

めん処政成で提供されている伊勢味噌煮込みうどん

めん処政成で提供されている伊勢味噌煮込みうどん

 甘辛いたれが特徴的な伊勢市の名物「伊勢うどん」業界に、進化形商品が現れました。同市の浦之橋商店街にあるうどん専門店「めん処政成」は、伊勢うどんと名古屋市名物のみそ煮込みうどんがコラボしたアレンジメニューを提供しています。その名も「伊勢味噌(みそ)煮込みうどん」。地元の新名物の座を狙っています。

 小鍋のふたを取ると、ぐつぐつ煮えた茶色い汁。白ネギや鶏肉、かまぼこ、油揚げなど13種類の具材が入り、麺には汁がよく染みている。見た目は完全に例の名古屋名物だ。服に汁が飛ばないようにと店が貸してくれたエプロンを着けて麺をすすると、そのもちもちとした食感に驚く。汁は辛めの八丁みそを基にしつつも、店秘伝のだしを加えて地元住民に好まれる甘めの味わいになっている。

 伊勢うどんをはじめ多彩な種類のうどんを楽しめる店は、2003年の創業以来、地元住民たちや観光客に愛されてきた。2代目店主の山川次郎さん(41)は売り上げの起爆剤にしようと「伊勢の新名物」の開発を企画。名古屋名物の全国的な知名度と人気にあやかろうと考えた。

 ヒントになったのは、どんな種類のうどんでも、麺を無料で伊勢うどんのものに変更できる開店当初からのサービスだ。常連客の中にはカレーうどんや、かけうどんの麺をもちもちにする人もいる。

 山川さんは「地元住民にとって『うどん』といえば、伊勢うどんのこと」と強調する。幼少期に家族ですき焼きを囲んだ時にシメで鍋に入れるのも、母が焼きうどんに使うのも、全て伊勢うどんの麺だったと振り返る。「伊勢の文化や価値観の中で解釈すると、みそ煮込みうどんの麺も軟らかくなる」と主張する。

浦之橋商店街に20年前から店を構えるめん処政成=いずれも伊勢市常磐で

浦之橋商店街に20年前から店を構えるめん処政成=いずれも伊勢市常磐で

 普通の伊勢うどんが580円の一方、伊勢味噌煮込みうどんは1200円と設定したが、今では来店した客の6~7割が注文するほどの人気ぶり。本場・名古屋からの観光客が店を訪れることもあったが、「こんなの初めて」と好評だったという。

 山川さんは「伊勢うどんの軟らかな食感は、伊勢のおもてなしの精神の現れ。地元の人にも観光客にも新名物として味わってもらい、伊勢の文化に触れてほしい」と語る。市内の観光地やインターネット通販で販売したいとの野望もある。

 水曜定休で、営業は昼の部が午前11時~午後3時、夜の部が午後5時半~9時半。(問)同店=0596(21)0022

 (清水大輔)