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北京 最近減ったAI勧誘

2023年07月08日

 「お子さんの留学のご計画は?」「ご自宅のリフォームの計画は?」。北京で暮らしていると人工知能(AI)のオペレーターによる勧誘電話がしばしばかかってくる。しかし昨年後半からAIの声がぱたりと消え、人のオペレーターによる勧誘が増えてきた。

 電話口のやりとりは人もAIと同じ。一度断ると「少し時間をください」「まずは連絡先を交換しましょう」などと粘り腰になり、再度断ると相手方が電話を切るパターンが多い。

 新型コロナウイルス対策「ゼロコロナ」政策の転換後、中国の景気回復は遅れている。人のオペレーターが増えているのは、失業率が多いことの表れだと思っていた。しかし、IT業界に詳しい北京の知人に聞いてみると「AIオペレーターは、相手が勧誘電話にどこまで寛容かというデータを取っている。そのデータはどこかで取引されているはずだ」という。言われてみると、勧誘電話の回数も頻繁になったような気がする。

 勧誘する人の疲れた声を聞きながら断るのは心苦しい。AIはこうした心理まで見抜き、人に電話をかけさせているのだろうか。 (白山泉)