
一年を通して温暖な気候のもと、きらびやかな仏教寺院や美しいビーチリゾートなど見どころが尽きないタイ。国内には5つの世界遺産があり、王国の歴史や貴重な自然の姿を今に伝えています。
バンコクから北へ約440㎞に位置するスコータイも、世界文化遺産に登録される古都。クメール帝国の支配下にあったこの地からクメール人を追放し、1238年に成立したタイ初の独立王国として知られています。特に栄華を極めたのは、「水に魚あり、田に米あり」という言葉も残された、3代王ラムカムヘーン時代。王は国土を拡大しながら近隣諸国の文化や技術を導入。クメール文字を改良したタイ文字や、中国の陶芸技術を取り入れたサンカローク焼も功績の一例です。
また仏教徒の多いタイの礎を築いたのもスコータイ王朝時代と言われています。この頃に造られた仏像は「スコータイ様式」と呼ばれ、優しく微笑むなど特有の表情も。スコータイは1365年にアユタヤの属国となり終焉を迎えますが、戦争でほろんでいないため、今でも2つの歴史公園を中心に、優美な仏像や仏塔を観ることができます。







スコータイで歴史ロマンに心を寄せたら、エキサイティングな都市バンコクを楽しむのもおすすめです。近代的なビル群に日々新しい顔が加わる一方、歩道に立ち並ぶ屋台や通りを行きかうトゥクトゥクの姿は、アジアの「熱」を感じさせてくれます。
バンコク観光では仏教寺院を巡ったり、マッサージやスパに身を委ねるのも定番ですが、リピーターなら宮殿に足を運び建築美を楽しむのも一興。進化を続ける都市は決して飽きさせることはありません。

企画・制作/中日新聞広告局 取材協力/タイ国政府観光庁
2016年04月18日