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パームスプリングズ 避寒地暑すぎでしょ

2013年06月26日

 これぞ本当の外交辞令だった。先の米中首脳会談。中国の習近平国家主席はオバマ米大統領に招かれたカリフォルニア州パームスプリングズ近郊の保養施設サニーランズに到着し、「陽光にあふれた素晴らしい場所だ」と評した。この時の気温、46度。いくら何でも陽光があふれ過ぎだ。

 一帯はもともと砂漠で、19世紀後半から避寒地として開発された。季節外れのリゾートは身の危険を感じるほど暑かった。20度台前半のロサンゼルスから車で東へ2時間の距離なのに、温度差20度にはたまげた。

 首脳会談が始まる前、滞在先ホテルのプールに入ったら、水がぬるい。プールから上がると、今度は風が熱い。ドライヤーの熱風を全身に浴びている感じだ。ビキニの金髪女性に目もくれず、早々に室内に退散した。

 そんな気候に負けていなかったのが、中国系の人たちだ。習氏ら中国側代表団が宿泊したホテルの前で「熱烈歓迎」の横断幕を広げたり、人権抑圧に抗議したり。下着姿でプラカードを掲げる高齢の女性もいた。

 首脳会談後にロスに引き返すと、バーのマスターに「夏にあんなところに行くヤツなんていないよ」と笑われた。この頃、オバマ大統領は灼熱(しゃくねつ)のリゾートに居残り、高校時代の友人とゴルフを楽しんでいた。2大国、恐るべし。 (竹内洋一)

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