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カイロ 春の訪れ告げる砂嵐

2015年03月31日

 空気がオレンジ色に染まったようだった。大気中に漂う砂のために、太陽は青いような、白いような色に見える。

 カイロ中心部からなら、ほとんどどこからでも目にできる観光名所のカイロタワーも、その姿さえ確認できない。カイロは今、春を告げる砂嵐の季節を迎えている。

 激しい砂嵐の日に外を歩くと、砂で口の中がざらつくのが分かる。普段は人でごった返し、真っすぐ歩くことが難しいカイロの街中でも、砂嵐の日はさすがに人通りが減る。

 家に帰れば、窓の隙間から入った砂が床に積もっている。砂漠地帯に住んでいることをあらためて実感させられる時だ。砂嵐の翌日にはもちろん、室内を掃除する光景が街じゅうで見られる。

 知り合いに「砂嵐は嫌い」と訴えるエジプト人もいる。舞い上がる砂で気管支の調子が悪くなることがあるからだという。

 ところで、カイロでこの原稿を書いているのは、大相撲3月場所の開幕前。8日開幕の3月場所では、大阪を発信源に、日本がエジプトからの「大砂嵐」の季節を迎えているのだろうか。 (中村禎一郎)

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