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ロンドン 差額7万円の効用は

2015年06月23日

 週末、ロンドン中心部のパブでかばんを置引された。財布やパスポートなどを入れていた。店員は「週に2、3回はある。だってここはパブだから」と冷たい。警察に被害届を出したが、3日後に早々と封書が届いて「これ以上、手掛かりがないので捜査を打ち切ります」。万策尽きて、英政府にビザの再発行を申請した。

 郵送で申し込むと2カ月かかるが、窓口だと5日。仕事にも必要なので、迷わず窓口に出向いた。「確かに不注意だったけれど、財布もクレジットカードも取られ、もう最悪」と係官にたまった愚痴をこぼした。

 同じ状況で、泣きつく外国人をたくさん見てきたのだろう。隣のブースの係官も来て、2人で同情してくれた。「最初から目を付けられていたんだよ。最近は中国人がよく狙われて、学生の被害も多い。とにかくパブに行く時は、最低限の荷物しか持っていかないことだ」

 再発行費用は、窓口だと583ポンド(約11万円)。郵送の3倍だ。とても痛い出費だけれど、差額400ポンド(約7万5000円)は、対面での慰め代と助言料と思うことにしよう。 (小嶋麻友美)

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