2009年04月01日
年末年始、モスクワではやったアネクドート(小話)をひとつ。
ご多分に漏れず不況風が吹き荒れるロシア。プーチン首相に克服策を尋ねられた金融担当者が答えるには、リアルな策とSF的な策の二つがあるという。
-リアルは何だ。
「宇宙人がやってきて救ってもらうことであります」
-SFは何だ。
「政府が努力することであります…」
未曾有の世界不況が続く中でも、強気な発言が目立つプーチン首相。世論調査では相変わらず高い人気を誇るが、昨年末には反プーチンデモがあちこちで起き、大勢の参加者が当局に拘束された。
旧ソ連時代からおおっぴらな政府批判がご法度のロシアで、庶民はしばしばアネクドートに不満や不安を織り込んできた。
小話は実は“プーチン王国”が崩壊する序曲なのかもしれない、という考えはリアルだろうか、SFだろうか…。 (酒井和人)