【スロヴァキア】お世話になった学校と病院
2024年3月18日
スロヴァキアでの暮らしを振り返ると、切っても切り離せないのが子どもたちの学校と病院です。
公立校から国立大学に進んだので授業料はありません。美術大学だったので材料費などはあったのですが、わずかな金額で、それも奨学金などでカバーされます。
授業費が無償であることでなにがよいかといえば、子どもが進路を自分の意志で選択できることです。親に負担してもらうことで、負い目を感じることもありません。
医療も月々に払う健康保険料でまかなわれ、病院にはそもそも会計窓口がありません。2度、大きく体調を崩し、長期入院したり、通院したりしましたが、微妙な症状にも根気強く耳を傾け、完治に結びつけてくれました。
教育と医療という社会の根幹の部分がしっかりしていることが(働き方などをめぐり、内部での批判はもちろんあるのですが)、暮らしやすさにつながっていると思います。
写真は修道院附属療養所だった歴史があるブラチスラヴァ大学病院
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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