
【スロヴァキア】落葉の季節
2023年12月 4日
この季節、街は落葉で一杯になります。それだけ木がたくさんあるということです。

街路樹に多いのがマロニエで、大きな落葉をたくさん落とします。大木も多く、風が強い日には大きな音を立て、揺れています。
マロニエは栗によく似た実をつけます。一見するとおいしそうなのですが、アクが強く、おまけに毒性もあるようで、食べるものではありません。
大きな実を見つけると、飾りに机に置いたりするくらいなものの、薬用としての利用法はあるらしいです。あれだけたくさん落ちていたら、いろいろ試したくなるのは人間のさがなのでしょう。
落ち葉の黄色い絨毯を踏み、がさがさいわせながら家族で散歩をするのは欧州で暮らしていて、いちばん好きな時間です。
11月の終わりには葉をほとんど落としてしまい、長い長い冬がはじまります。どんよりした日がつづいて寒いので、ちょっと憂鬱になります。
- 増田 幸弘
1963年東京生まれ
スロヴァキアの都・ブラチスラヴァ在住のフリー記者。
ヨーロッパ各地を取材しながら、日本でも取材。新聞・雑誌に特集記事や連載記事を執筆している。
「プラハのシュタイナー学校」(白水社)や「プラハ カフカの生きた街」(パルコ出版)などの著作がある。
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