2022年10月26日
水たばこ(シーシャ)にはまっている。いろいろな香りが楽しめ、たばこを吸わない私も抵抗がない。カフェでぼーっとしながら吸うと、何ともいい気分になる。女性にはレモンやピーチ、リンゴの香りが人気だ。
中東ではシーシャが広く親しまれ、エジプトやレバノン、ヨルダンなどでは多くのカフェがシーシャを提供している。たわいもない話をしながら、シーシャを楽しむのが日常だ。新型コロナウイルスの影響で一時姿を消したが、エジプトでは夏前から再び盛んになってきた。
この娯楽に欠かせないのが、「シーシャ職人」だ。シーシャは、香りを付けたたばこの葉をサイコロ形の炭で熱し、その煙を水に通して吸う仕組みで、職人が小まめに炭の交換や香りの調整をしてくれる。炭の数や位置、空気穴の開け方などを工夫し、客の好みの「味」に合わせるのが腕のいい職人という。
職人との会話も楽しみの1つ。「炭交換が絶妙だね」「すごくいい煙が出るよ」などとお礼をいうと、自慢げににやり。「僕のシーシャは1番だ」と言って長い話が始まるが、それを聞きながらシーシャを吸うのが、またいい。 (蜘手美鶴)