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【岐阜】イルミネーション、存続の危機乗り越え冬彩る 安八・西結のまちあい公園

ジャンル・エリア : まちおこし | イルミネーション | 岐阜  2024年01月18日

地域の有志の手で存続したイルミネーション=安八町西結のまちあい公園で

地域の有志の手で存続したイルミネーション=安八町西結のまちあい公園で

 安八町西結のまちあい公園の冬を彩ってきたイルミネーションが、存続の危機を乗り越え、今年も明かりをともしている。

 同町では長年、町商工会や役場の若手職員らで組織する「青年のつどい協議会」が、冬の時季を盛り上げようと町内の公園にイルミネーションを施してきた。まちあい公園では4年前から始まり、少しずつ認知度が高まってきていた。しかし、昨年3月に会員不足のため協議会が休会。担い手がいなくなった。

 そこで町は、町屋地区の住民に事業の委託を打診。区長の臼井幸久さん(73)を中心に有志の地域住民が引き受けた。町は補助金で事業継続をサポートする。少子高齢化や青年世代の人手不足で、町の活性化を担う「現役世代」の年齢は高くなっている。臼井さんら町の有志も定年退職したメンバーがほとんど。「体が動くうちは」と、活動に熱を注ぐ。

 公園には「愛のある町安八」をテーマにしたピンク色のハートの電飾や「machiAi(まちあい)」と書かれたバス停のモニュメントが設置され、クリスマスから正月にかけてはカップルや家族連れでにぎわったという。

 「周辺には結神社と町屋観音堂もあり、近年訪れる人が増えている中、3年続いたものを終わらせたくなかった」と話す臼井さん。「若い人に親しんでもらえるように、来年はもっとパワーアップさせたい」と意気込む。午後5時から7時、毎日点灯する。2月3日まで。(松本歩純)