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ロンドン ゴールへ猛ダッシュ

2012年03月09日

 ロンドン五輪まであと5カ月に迫ったが、こんなにアバウトでいいのかと心配なのがロンドン五輪組織委員会(LOCOG)だ。

 なにしろ、計算間違いがやたらに多い。報道各社にあっせんするホテルの宿泊日数や宿泊代など、こちらが申し込んだものと大きく違う数字が平気で請求書などに記載されてくる。もちろん、間違いを指摘して訂正してもらうのだが、「小さなことができなくて、大きな運営ができるのか」と思ってしまう。

 この話を英国人を部下に多く持つロンドン在住の日本人経営者に話すと、笑いながら「きっと彼らは、こう反論する」と言って続けた。「そんな小さなことは直せば済む。大きいことにこそ、力を傾注するべきだ」

 「小事が大事を生む」との考えはほとんどないということなのだろうか。「小」と「大」は連続性のない別個のものと考えているのかもしれない。

 くだんの日本人経営者がこう分析した。「日本人は常に一定の高いレベルで仕事に取り組んでいるけど、ここぞという時に踏ん張りが利かない。一方、英国人はヤマ場と思えば、2日間徹夜でもぶっ通しで交渉を続ける。緩んでいる時と集中している時の差が激しい。その瞬発力は大したものだ」。LOCOGも本番でこの力を発揮する「はず」だと信じている。 (有賀信彦)

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