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ロンドン 自然が培う強い足腰

2014年04月23日

 クリスマス休暇に伴い、欧州サッカーの主要プロリーグが中断する中、英国だけはリーグ戦を実施する。例年、年末年始にオフシーズンが重なるJリーグの日本人指導者たちが渡英。イングランド・プレミアリーグなどの試合視察が相次ぐ。

 ロンドンで旧知の監督らと会食した。話題になったのが技術面での「日本選手優位」だ。世界トップ級の選手を除けば指摘は正しい。恵まれた体格とパワーで局面を打開する面は確かにある。ただ、専門家の分析でも素直にはうなずけない。

 頭に浮かぶのはピッチの差。芝の緑は日本と同じでも、土壌の軟弱さは見た目では分からない。この上で激しく敵に体を寄せられながら、ボールを操るのは案外難しい。実際、一昨年のロンドン五輪では多くの日本人選手が足を滑らせていた。

 近年の日本は、維持管理が楽な人工芝のピッチが増加中と聞いた。育成年代の選手が単に足技を習得するには有益だろうが、英国は幼い時から自然な“筋トレ”で、バランスのとれた強い足腰を養う。将来の日本で「人工芝育ち」が増えるとしたら、強化の思わぬ落とし穴になりかねない。 (小杉敏之)

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