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ロンドン サッカーの力を実感

2020年05月24日

 英国はサッカーの母国だ。ロンドンがあるイングランドでは、FA(サッカー協会)がプレミアを頂点に11部までのサッカーリーグを管轄。その下にもたくさんのアマチュアリーグがあり、週末には、試合会場へ急ぐアマ選手や地元チームの応援に向かうファンをよく見る。

 先日、ロンドン西部のチームの試合を家族で観戦した。2部リーグのチームだが、1882年誕生の伝統を誇る。小ぶりなスタジアムの観客席はグラウンドと近く、選手同士がぶつかる鈍い音も聞くことができた。

 圧倒されたのは観客の一体感だ。選手が無理にシュートをうってゴールを逃すと、大勢の観客が頭を抱えながら「そこはパスだろう」と声を上げる。好機の場面になると静まり返り、得点すれば野太い歓声が響く。得点後に流れるBGMに合わせた踊りは見事にそろい、大半が常連のようだった。

 観客席には家族連れの姿も目立った。選手のプレーを息子に解説する父親や、祖父母とおしゃべりしながら観戦する子どもたちだ。おらが街のチームを通じて強まる地域と家族の絆に、文化としてのサッカーの力を感じた。 (藤沢有哉)

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