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ベルリン 冗談も長いドイツ語

2015年06月17日

 ドイツ人の男性が「面白いものがあるよ」とスマートフォンを差し出し、画面で一枚の写真を見せてくれた。

 街角にあるごく普通の自転車置き場の写真なのだが、表示板の単語がやたら長い。Klimaschutzumsetzungsger●(aウムラウト)tfestmachstelleとアルファベットで四十字。直訳すると「気候保全を実行する器具を置く場所」となる。

 単語をつなげて新しい単語をつくれるドイツ語の特質を逆手に取り、環境にやさしい自転車の利点をアピールしようとするジョークだ。

 思わずニヤリとしたが、ドイツ語の長い単語には実際、苦しめられてきた。

 例えば「市議会」は「市について決める人の会議」といった意味合いで、Stadtverordnetenversammlungと二十七字も続く。嫌になる。

 ドイツ語が達者だった米国の作家マーク・トウェーンはある随筆で「アルファベットの行列」のような長い単語がドイツ語習得を難しくさせていると説いている。自分の努力不足を棚に上げて、強く同意してしまう。 (宮本隆彦)

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