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ベルリン 自転車ファーストすぎ

2019年07月24日

 暖かくなって、週末は自転車で出掛けることが増えた。ベルリンの幹線道路は、車道と歩道の間にだいたい自転車専用レーンがあって走りやすい。

 自転車は車と同じく右側通行。右に曲がるときは右手を右に、左に曲がるときは左手を左に指すのがルールだ。ただ、いまだに左折のときは緊張してしまう。車と同じように交差点の真ん中で曲がるからだ。

 特に大きい交差点は、後続の車にせっつかれるようで怖い。以前、取材した自転車店でそんな話をしたら、「ドイツは車を運転する人も自転車によく乗るから大丈夫だよ」と店主。どうやら自転車優先が徹底されているということらしい。

 そのせいか、自転車も「走り屋」が多い印象。いわゆる「ママチャリ」タイプの自転車はあまり見かけない。ロードレースの選手のようなヘルメットをかぶっている人が多く、ガンガン飛ばすのだ。

 歩道の一部が自転車専用レーンになっているところもあって、ぼんやり専用レーンを歩いていてベルを鳴らされまくったことがある。ルールとはいえ、自転車ファーストすぎる気がしてならない。 (近藤晶)