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米フェニックス 重鎮の弔い合戦せず

2018年10月06日

 11月の米中間選挙の候補を決める予備選の取材で訪れた米西部アリゾナ州フェニックスは、死去した共和党重鎮マケイン上院議員の地元。弔意を表すために至る所で半旗が掲げられ、テレビは特集番組を流して追悼ムードに包まれる中、そんな雰囲気を感じさせなかったのは現地の共和党事務所だった。

 2008年米大統領選の共和党候補で、トランプ米大統領にもの申すことができる党内の数少ない大物議員だったにもかかわらず、党事務所には訃報を紹介したり、長年の功績をたたえたりする展示はなかった。

 トランプ氏が笑顔でポーズを決める等身大パネルが室内に飾られ、インタビューした党関係者らはトランプ氏を評価してもマケイン氏に触れなかった。

 それでも選挙戦は「ベトナム戦争の英雄」と呼ばれ、穏健な故人の人柄をしのび、弔い合戦で必勝を期すのだろうと思いきや、全く逆。

 党と候補はマケイン氏から距離を置き、党は予備選の候補らに対し、造反しないと約束する誓約書へ署名を求めるなど強権的。さて、トランプ氏への忠誠はすごいけど、中間選挙に効果的なのかどうか。 (後藤孝好)

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