2010年12月17日
天津市で行われたイオンモールの開店セレモニー。美女が太鼓を乱打する中、同社社長や市幹部らのテープカットを彩るための紙を風圧で飛ばす送風機1台が故障した。片側だけから吹き出された金銀の紙がロビーをひらひら舞った。
晴れの舞台。日本なら大問題だが、来賓は何事もなかったかのように笑顔でセレモニー終了。
店内では開店当日というのに、玄関天井の照明を、はしごを上って取り付ける工事中。未開店のテナントも多い。壁のペンキははみ出ている。施工は素人目にもいいかげんだ。イオン関係者は「当然、施工指示書などで期日も指導しているのですが」とあきらめ顔だ。
しかし、中国のお客さんは細かいところはお構いなし。物価高騰の折、米や小麦、肉の特売に突進し、奪い合いの大騒動。がちがちの完成形を求める日本よりも、少し遊びがある中国は見てて飽きない。(安藤淳)