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ベルリン 寒波に襲われ大車輪

2011年02月22日

 突然の出来事だった。

 大寒波が襲ったベルリン。中心街の赤信号で停車すると、エンジンルームから「ボンッ」と怪しげな音。しばらくしてボンネットの隙間から白い煙が上がった。慌てて車を路肩に寄せた。オーバーヒートか。エンジンは大丈夫そうだが…。

 自動車連盟の故障救援で駆けつけたサービスマンは「冷却装置のパイプ破損ですね」。凍結でひび割れが起き、破損も頻発しているという。

 今冬、ドイツは雪の降り始めが例年より1カ月以上早く、12月は大雪の連続と氷点下20度まで記録する寒さに耐えなければならなかった。自動車の方が我慢できなかったわけだ。

 レッカー車に同乗して着いた整備工場には「路面凍結で車をぶつけた」などと困ったドライバーの姿が。自動車大国も過酷な自然には勝てない。工場は思わぬ「繁忙」で書き入れ時の様子だった。(弓削雅人)