2011年12月16日
首都ワシントンの連邦議会前広場に据えられるクリスマスツリー用の大木が11月上旬、カリフォルニア州北部の国有林から切り出された。
州都サクラメントの地元紙によるとツリーは高さ約22メートルのモミの木。いったん同市内の州議会前に運ばれ市民にお披露目をした後、1週間かけて州内を巡行し首都ワシントンを目指した。
連邦議会前の大型ツリーは1970年以来、全米各地の国有林から切り出されている。カリフォルニア州からは、95年以来16年ぶりで、4回目。地元にとって、木の提供は名誉なことだ。
木を選定するポイントは、枝が均等に伸びているか、葉の色合い、八方から見た木の姿など。また、山から運び出せる場所にあるかどうかも、重要な条件となる。
輸送に使うトラックは二両連結の長いもの。荷台には、枝を傷めないように木を横たえる支えがある。
気を付けて見回すと、一般向けツリー販売の準備が進んでいた。街中の空き地には、金網のフェンスを巡らせたツリー売り場が確保され、木の入荷を待っている。家中に清涼な香りを漂わせる生木のツリーの人気は根強い。
日本のおせち料理の味を思い出す季節になった。(岡田幹夫)