2016年01月13日
焼いたサバと野菜をパンに挟んだ「サバサンド」が、トルコのイスタンブールで人気を集めている。味付けはシンプルに塩とレモンだ。
「バルック・エクメーイ」と呼ばれるサバサンドが売られているのはイスタンブールのガラタ橋近辺。レストランで提供されているほかに、舟の上で調理する形でも販売されている。
価格は8リラ(約340円)前後。橋周辺を歩くと、呼び込みのトルコ人に日本語で「サバサンド、サバサンド」と声を掛けられる。日本人も多く訪れるようだ。
イスタンブールのジャーナリストによると、舟で調理するサバサンド店は2004年ごろから数年間、姿を消した時期があったという。
当時、トルコが欧州連合(EU)参加に強い意欲を持っていたことが背景なのだとか。ジャーナリストは「EU参加を目指すに当たって、不衛生な印象を受ける舟での調理をやめさせたのでは」と推測する。
真偽ははっきりしないが、いずれにしても、現在は舟で調理する店が復活している。欧州とアジアを結ぶこの地には、EU諸国からの観光客も多い。 (中村禎一郎)