2009年02月13日
多彩な宗教者が集まる「アジア宗教者平和会議」がマニラで開かれ、若手の参加者たちが紛争の続くミンダナオ島を訪れた。日本の青年18人も各国からの参加者と現地で合宿生活をし、避難民キャンプを訪問した。
「打ち上げ」の席で彼らの率直な感想を聞かせてもらった。「今までミンダナオのことはまったく無関心だった」「(避難所の)子供に、将来の夢はないと言われた」「何ができるだろうと考えたけど、伝えるしかできない」。泣きながら話す女性もいた。
多くの若者が「日本に帰ったらできることをしたい」との思いを口にした。なかなか関心が集まりにくい紛争だけに、小さな一歩であっても意義のある一歩だと信じている。
できることはたくさんある、と思う。大きなことも小さなことも。直接的なことも間接的なことも。フィリピン政府によると、ミンダナオの国内避難民は今も増え続けており、既に40万人に迫っている。
(吉枝道生)