2009年03月26日
日本以上に“自動車業界危機”の米国では、テレビでも新聞でも米国車の「赤札セール」の広告がめじろ押し。2台目購入を考えていた時期でもあり「アメ車もいいか」と近所のディーラーをのぞいた。
土曜日の午後なのに、店内にはセールスマンがじっと腰掛けているだけ。本当に客の姿がない。5分ほど展示車をいじっていると、ようやく力なく「いらっしゃい」の声。
「4000ドル(約37万円)引き」の値札もあるが、元の値段がやたらに高い大型車ばかり。2軒目の店で「あなたの予算ならこれ」と小型車を勧められたが、聞けば日本メーカーとの共同開発。割引は渋い。「それなら日本車を買うって」と言いかけてやめた。
派手な割引PRと裏腹に、昨年12月の米大手3社の新車販売は前年同月比で3-5割減。売り上げに貢献したくても、買いたいものが…。 (阿部伸哉)