2010年11月13日
金曜日の夕方、小雨が降った。取材先に車で移動しようとしたが、“スーパー渋滞”に巻き込まれた。10分ほど、ピクリとも動かない。その後、15分ほどはノロノロ運転。事故でもあったのかと思うとそうでもない。
原因は交差点にあった。交差点内で左右前後、向きが互い違いになった車十数台が立ち往生していた。お互いクラクションを鳴らして“威嚇”するが、前後とも動くことができず、にらみ合いが続く。信号は正確に変わり続けるが用をなさない。そこへ、後方から業を煮やし反対車線を逆走した車が追い打ちをかけ、にっちもさっちもいかなくなる。
運転手は「自分さえ良ければいいのさ」とあきらめ顔。結局は通行人が交通整理して何とか動きだす。毎度の光景らしい。
北京では毎日1900台の車が増え続け、曜日ごとにナンバーで走る車を規制する制度もあるが焼け石に水。妻はこの日、タクシーを2時間待ったがつかまらなかった。 (安藤淳)