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ポーランド・オシフィエンチム 元気なママに感謝

2020年06月12日

 アウシュビッツ強制収容所解放75年の前日、生存者の記者会見に行った。会場はポーランド南部・オシフィエンチム市街の図書館。翌日の式典に備えて泊まった、収容所跡近くのホテルからタクシーで向かった。

 取材を終え、行きのタクシー運転手に聞いた携帯電話番号にかけたがつながらない。流しのタクシーもつかまらない。正直、困った。途方に暮れて歩いていたら、アパートからごみを出しにきた女性がいた。

 事情を話すと、「私が送りますよ」と助けてくれた。女性の名前はガビーさん。「車のキーを取りに行くから上がって」。家の中に入ると、Tシャツに紙おむつ姿で走り回る男の子と、友達と遊んでいる小学生ぐらいの女の子がいた。

 ガビーさんはホテルへの途中、よくしゃべった。夫がウィーンに出稼ぎに行っていること、一人での子育てが大変なこと。知っている日本語はアニメで聞いた「タカヨー!」だけだとか。とにかく明るく元気なママという感じの人だった。

 ホテルに着き、お礼を言うと「困っている人がいたら助けるのは当たり前よ」。その笑顔が印象的だった。 (近藤晶)

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