ジャンル・エリア : 石川 | 自然 | 花 2018年04月11日
南木曽町読書川向(よみかきかわむかい)で、地元農家が遊休農地を利用して栽培している菜の花が満開になった。黄色に染まった約1ヘクタールの花畑を、住民や観光客らがゆったりと楽しんでいる。
川向地区の農家5軒でつくる「農地再生プロジェクト」が育てている。株はいずれも野沢菜で、4月初めから咲き始めた。10日は、近くの住民が犬と散歩に訪れ、名古屋市から町内の知人を訪ねて来た男性らが観賞していた。見頃は20日ごろまでという。
一帯の農地はかつてイモやクワ、果樹、ヒノキの苗などが育てられたが、イノシシ被害などもあり、1990年代半ばから遊休農地になっていた。鳥獣被害を少なくして里山を再生しようと、同プロジェクトが2014年から花畑にした。
早川親利代表(67)は「今年の開花はやや早め。一部、ニホンジカに食べられた部分もあるが、全体にはきれいに咲いた。ぜひ見に来て」と話している。
(近藤隆尚)