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【静岡】スイングキッズ成長中 26日のジャズ・ウィーク出演

ジャンル・エリア : イベント | 静岡  2019年10月24日

本番に向けて「A列車で行こう」を練習する子どもたち=浜松市中区幸のあいホールで

本番に向けて「A列車で行こう」を練習する子どもたち=浜松市中区幸のあいホールで

 軽快なリズムでおなじみの名曲「A列車で行こう」が響く練習会場。演奏するのは、県内の子どもたちでつくる浜松ジュニアジャズオーケストラ「スイングキッズ」。開催中の「ハママツ・ジャズ・ウィーク」(27日まで)では、若手演奏家による「ネクストジェネレーション・ジャズステージ」に出演する。県内外で活躍するベテラン奏者の指導の下、楽器未経験で始めた子どもたちも見事な“スイングキッズ”に成長しつつある。

 スイングキッズは「音楽の街・浜松で子どもたちがジャズを学べる場をつくりたい」と、2014年に地元の演奏家が発足させた。現在は小学校3年から高校生までの23人が毎週、同市中区幸の「あいホール」を拠点に練習し、地域のイベントに出演している。

 小学校4年生からトランペットを始めた浜松市中郡中1年の女子中学生(13)は「部活とは違い、別の学校の子や年の離れたきょうだいが一緒に演奏できるのが魅力」と話す。陽気なラテン音楽の「テキーラ」やスイングジャズの代表曲「ムーンライトセレナーデ」など十数曲を演奏できるようになり、「ジャズがどんどん好きになってきた」と声を弾ませる。

 同市入野小5年の女子児童(10)は「スイングキッズ」で楽器デビュー。姉(13)とともにトランペットを吹く。「口の形や息の強さで、音が変わるのが難しいところ。でも、みんなで作り上げられるのがうれしい」と自宅での練習にも余念がない。

 県内外でライブ活動を続ける演奏家で講師の松井千秋さん(69)=同市中区=は、「ジャズは個性が大切。リズムは複雑でも、自由に楽しく演奏してほしい」と語る。

 26日午後1時半からの本番では、ビバップ・ジャズの代表曲「ヤードバード・スイート」やフュージョン・ジャズの名曲「バードランド」など5曲を披露し、「静岡大学ジャズフェノメナ」とともに「A列車で行こう」を演奏する。会場は中区鍛冶町のヤマハミュージック浜松店8階「かじまちヤマハホール」。入場無料。

(久下聡美)