ジャンル・エリア : 三重 | 自然 | 花 2022年07月26日
数十年に1度開花するといわれている「リュウゼツラン」が、松阪市と多気町で咲き始めた。リュウゼツランはメキシコ原産の多肉植物で、数メートルの花茎を高く伸ばし、黄色い花を咲かせている。(清水悠莉子)
ベルファームで高さ7メートル、8年ぶり
松阪市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームでは、イングリッシュガーデン内のリュウゼツランが8年ぶりに開花した。21日から黄色い花が咲き始め、ガーデンの職員によると、8月初旬ごろに満開になるという。
同園での開花は2014年以来で2回目。5月中旬ごろから花茎が伸び始め、7メートルの高さまで成長した。2メートルほどの小さな花茎も2本出ていて、つぼみもあり、まもなく間近でも花を見ることができそうだ。
25日にリュウゼツランを見に訪れていた、津市の会社員の男性(58)は「図鑑で『数十年に1度の開花』とあったので、こんなところで見られるなんて奇跡のようだ」と喜んでいた。
相可高は14年ぶり 農業クラブ・生徒「在学中にうれしい」
多気町の相可高校では、校舎南の一角にリュウゼツランが植えられている。高さ7メートル以上まで花茎を伸ばし、多くのつぼみを付けている。相可高校での開花は、2008年以来で14年ぶりとなる。
観察している3年の女子生徒(18)によると、5月24日ごろから花茎を伸ばし始めたという。生徒は登校時に毎朝写真を撮って、所属している農業クラブのインスタグラムに投稿し、生育具合を記録している。咲き終えるまで、記録を続けるという。
リュウゼツランは敷地の端に植わっていて、近くの公道からも見る事ができる。22日ごろから黄色い花が咲き始めた。女子生徒は「数十年に1度の花を3年間の在学中に見られてうれしい。地域の人にもぜひ見てほしい」と話している。