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【三重】旅するチョウにピンク色の田園地帯 亀山各地で秋の風物詩

ジャンル・エリア : 三重 | 自然 |   2022年10月19日

フジバカマの花の蜜を吸うアサギマダラ=亀山市辺法寺町の穴虫の郷で

フジバカマの花の蜜を吸うアサギマダラ=亀山市辺法寺町の穴虫の郷で

 10月も後半に差しかかり、亀山市内の各地で秋の風物詩が姿を見せ始めている。晴天に恵まれた18日、カメラを手に、この時季にしか見られない虫や花を追った。 (横田浩熙)

アサギマダラが飛来 穴虫の郷

 住民有志が管理する辺法寺町の植物園「穴虫の郷」には、長距離を移動することから「旅するチョウ」と呼ばれるアサギマダラが飛来。多い時には30頭ほどが舞っているという。

 あさぎ色(薄い青緑色)のまだら模様のある羽が名の由来。気温20度前後の環境を求めて春は南から北へ、秋は北から南へ、数千キロにも及ぶ距離を移動するとされる。穴虫の郷では昨年から、アサギマダラが好むフジバカマを植え始めた。

 この日は3、4頭が出現。軽やかに宙を舞っては花の蜜を吸う姿を捉えようと、訪れた写真愛好家がしきりにシャッターを切っていた。

 穴虫の郷を管理する「六〇(ろくまる)会」によると、昨年は10月末まで姿が見られたという。会長の笠井年憲さん(74)は「今年はどれだけの数のアサギマダラが来てくれるか分からない」としつつも、多くの飛来を期待した。

 
見頃を迎えたコスモス=亀山市関町新所で

見頃を迎えたコスモス=亀山市関町新所で

コスモス見頃迎える 関の休耕田

 関町のJR関駅南側の休耕田ではコスモスが見頃を迎え、田園地帯の一角をピンク色に染め上げている。今週末ごろまで楽しめそうだ。

 増亦肇さん(77)=同町中町=が約10アールにわたって育てており、10日ほど前に開花した。週末には写真愛好家らが多く訪れるという。この日は一面の花のじゅうたんが陽光を浴びて輝き、風になびいていた。増亦さんは「きれいに花開き、今年は最高の出来」と胸を張った。市観光協会によると、市内ではここ以外に三寺町と太森町のコスモス畑が知られているが、いずれも昨年いっぱいで栽培をやめたという。