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【滋賀】日本最大の銅鐸、9年ぶりに里帰り 安土城考古博物館で展示

ジャンル・エリア : イベント | 展示 | 歴史・文化 | 滋賀  2022年10月19日

展示会場でひときわ目を引く、野洲市で出土した日本最大の銅鐸(左)=近江八幡市安土町下豊浦の県立安土城考古博物館で

展示会場でひときわ目を引く、野洲市で出土した日本最大の銅鐸(左)=近江八幡市安土町下豊浦の県立安土城考古博物館で

 野洲市の大岩山で明治時代に出土した日本最大の銅鐸(どうたく)が、9年ぶりに湖国へ戻ってきた。近江八幡市安土町下豊浦の県立安土城考古博物館の秋季特別展「里帰り!日本最大の銅鐸 太古の響きを安土の地で」で展示している。11月20日まで。

 日本最大の銅鐸(国重要文化財)は高さ134.7センチで、東京国立博物館が所蔵。銅鐸は祭りなどで使われたとみられ、大岩山では1881(明治14)年に14点、1962(昭和37)年に10点が出土。96年に島根県加茂岩倉遺跡で39点が発見されるまで出土数も全国一だった。

 特別展では、大岩山で出土した弥生後期の銅鐸24点のうち17点のほか、守山市新庄町や竜王町山面で出土した弥生中期の銅鐸、野洲市内で出土した古墳時代前期の銅鏡なども並ぶ。栗東市下鈎(しもまがり)遺跡から出土した日本最小3.4センチの銅鐸もあり、展示資料は計約210点。

 博物館の伊庭功学芸課長は「里帰りした日本最大をはじめ、これだけ多数の大岩山銅鐸が一堂に集まる貴重な機会。ぜひご覧になって」と来場を呼びかける。有料。休館は10月24、31、11月7、14の各日。(松瀬晴行)