【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【愛知】地元チーム 楽しみ満載 HC名古屋 応援!

【愛知】地元チーム 楽しみ満載 HC名古屋 応援!

ジャンル・エリア : スポーツ | 愛知  2023年01月12日

明るいチーム

明るいチーム

 あちこち遠くまで行って、いろいろ体験できていいな。と同僚に言われました。いえいえ、遠くに行かなくても、楽しいことはありますよ。

 というわけで、名古屋の自宅から、地下鉄で堀田駅に来てみました。駅から歩いて10分ほど、ブラザー体育館という施設があり、ここが今回訪ねるスポットです。

 館内に元気の良いかけ声が響いて、トレーニングウエア姿の女性が、はつらつとした笑顔を見せます。

 ハンドボールの地域クラブ「HC名古屋」の選手たち。かつては実業団の名門チームでしたが、その解散に伴って地域に密着したクラブチームとして再出発。「日本ハンドボールリーグ」に参加して、激戦を繰り広げています。

 日曜午後に行われた練習を見学させていただきました。ハンドボールの華といえば、ジャンプシュートですよね。シュートの練習では、中空に浮かんだ選手が、強烈な球を投げ込みます。男子の選手なら最高で約130キロ、女子選手でも80キロ前後と、大変な速度なのだそうです。

ジャンプシュートはハンドボールの華

ジャンプシュートはハンドボールの華

 それだけに、ゴールを守るため体を張って立ちふさがるゴールキーパーの姿は、実にかっこいい。私は断然ゴールキーパーびいきです。

 選手は常日ごろ、チームのスポンサー企業などで働いてから夜の練習に参加します。仕事帰りの私が「ああ疲れたビール、ビール!」と自宅でくだをまいている頃、厳しい戦いを勝ち抜くための練習をしているのでした。それだけでも尊敬してしまいます。

 けれども、この日の見学で印象に残るのは、仲間たちが体育館を元気に走り回る中、基礎トレーニングに打ち込む選手たちです。体を痛めて、リハビリ中だと聞きました。故障にも耐えて、黙々と体を鍛える姿を前に「一日も早い回復を」と願ったのでした。

 「ボールを持った格闘技」といわれるほど激しいハンドボールは1922年、日本で初めて紹介されてから今年で101年。中部地方ではとても盛んでして、岐阜には「飛騨高山ブラックブルズ岐阜」、三重には「三重バイオレットアイリス」があります。また男子の強豪チームもいくつもあり、しのぎを削ります。

 「二刀流」大谷翔平選手やサッカー日本代表の大活躍に心を躍らせるスポーツ好きな方々はぜひ、ハンドボールをはじめ地元でがんばっているチームの応援にもお出かけをしてみてください。きっと、楽しいですよ。 (三品信)

ゴールキーパー

ゴールキーパー

▼ガイド HC名古屋の試合は今月、18日に対オムロン戦(ブラザー体育館・後7時)、28日に対大阪ラヴィッツ戦(中村スポーツセンター・後1時)と、名古屋市では2カ所で行われます。前売り券は一般1300円(当日1500円)、中高生700円(同1000円)、小学生200円(同500円)。小学生未満は無料です。詳細や、練習の見学は、チームの公式ホームページで。

(中日新聞夕刊 2023年1月12日掲載)