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【三重】寒空彩る春の兆し 松阪地域で鮮やかな花いろいろ

ジャンル・エリア : 三重 | 自然 |   2023年01月24日

見頃を迎えているアイスチューリップ=松阪市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームで

見頃を迎えているアイスチューリップ=松阪市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームで

 24~26日に全国で厳しい寒さが見込まれる中、松阪地域ではチューリップやウメ、菜の花が寒さに負けず鮮やかな花を咲かせている。ただ、津地方気象台によると24日夜から25日昼前にかけ、松阪地域で雪が強まる予想。いずれの花もしばらくは楽しめるので、交通事故などの懸念がある荒天時に出かけるのは避け、天候の良い日に訪れてみては。(奥村友基、望月海希)

冷やして咲かせる冬のチューリップ 松阪・ベルファーム

 寒い時期に花を咲かせる「アイスチューリップ」が、松阪市伊勢寺町の松阪農業公園ベルファームで見頃を迎え、訪れた人の目を癒やしている。

 園内には、黄や白、紫、ピンク色の4品種、計2400本が植えられている。球根を人工的に冷やしてから外に植えることで、温度差で春と勘違いさせて花を早く咲かせている。

道行く人を楽しませている菜の花=松阪市清水町で

道行く人を楽しませている菜の花=松阪市清水町で

 これから見頃を迎える品種もあり、2月中旬まで楽しめる。ベルファームの担当者は「寒い季節に頑張って咲いている。冬に咲く花は少ないので、ぜひ見てほしい」と来園を呼びかけている。水曜休園。

休耕地に菜の花を 松阪・清水

 松阪市清水町の休耕地では、清水老人クラブと清水町自治会が育てた菜の花が見頃を迎えた。4月初めごろまで楽しめるという。

 地域の高齢化が進む中でも、住民同士の交流を促し景観を美しくしようと毎年育てている。町内の畑2カ所に、昨シーズンに咲いた花の種をまいた。畑にはミツバチが飛び交い、一足早い春の訪れを感じさせている。

 クラブ役員の男性(73)は「花を見て楽しんでもらえたらうれしい。きれいだなと思ったら、少し摘み取って家に飾ってもらっても良い」と話している。

博物館南側の梅林で咲き始めた紅梅の花=明和町竹川で

博物館南側の梅林で咲き始めた紅梅の花=明和町竹川で

紅白のウメそろい咲き 明和・斎宮歴史博物館

 明和町竹川の斎宮歴史博物館の南側にある梅林では、紅梅が咲き始めている。

 梅林には、紅梅と白梅合わせて100本ほどが植えられている。同館学芸員の船越重伸さん(56)によると、紅梅は現在一分咲きほどで、白梅は19日に一輪咲いた。今後の気温にもよるが、紅梅は2月中旬ごろに見頃を迎えそうだ。

 船越さんは「例年は2月の終わりから3月初めごろに来てもらえれば、両方の色のウメを楽しんでもらえる。春が近づいた雰囲気を感じ取れるので、足を運んでもらいたい」と呼びかけている。