ジャンル・エリア : イベント | イルミネーション | 岐阜 | 温泉 2024年01月19日
冬本番となる中、高山市奥飛騨温泉郷の各地で、雪景色や氷を照らすライトアップが催されている。市街地より多い雪、低気温がもたらす氷の芸術を闇に浮かび上がらせ、観光地としての魅力アップを狙う。 (平田志苑)
洞谷流路工
栃尾温泉にある階段状の砂防ダム「洞谷流路工」では、雪で覆われた堰堤(えんてい)が青や赤に照らされ、カラフルな花畑のような景色がみられる。2月末まで。
ダムは、1979(昭和54)年の土石流被害を機に建設。栃尾温泉観光協会が災害を逆手に観光利用しようと、4年前からイベントの少ない冬季にライトアップを始めた。
同協会の柏木昭二さん(67)は、色の配置や向きを毎年調整。幅50メートル、長さ460メートルのスケールに「あれだけの堰堤を身近に見られるのは珍しい」とPR。「交流サイト(SNS)に投稿する良い写真が撮れると思う。ぜひ立ち寄ってください」と呼びかけている。
親水公園
一重ケ根の親水公園では、木に山水を吹きかけてつくる氷柱を色とりどりに照らす「タルマかねこおりライトアップ」が2月末まで開かれている。
地元の新平湯温泉観光協会が冬ごとに実施。今季は雪の降り始めの遅さや、暖かい日の多さに苦戦しながら、氷柱は3メートルほどの高さまで伸びている。
同協会の中垣寿広会長(50)は「氷柱が成長すれば、より迫力も出てくる。土曜日にはホットドリンクも提供しているので訪れてみて」と話している。