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【富山】輝き多彩な ガラス芸術 作家や卵たち 合同展示 富山

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2024年02月15日

触って確かめられる富山ガラス工房所属作家らの作品

触って確かめられる富山ガラス工房所属作家らの作品

 富山市西町のガラス美術館で、富山ガラス工房(古沢)所属の作家と、富山ガラス造形研究所(西金屋)の学生の作品を展示している。観覧無料、18日まで。

 富山ガラス工房は「ガラスと生きる」と題し、20~60代の所属作家ら22人が200点以上を出品した。日常使いできる食器や花器が並び、触って質感が確かめられるコーナーもある。

 富山ガラス造形研究所は「卒業制作展2024」と題し、今春に造形科や研究科を卒業・修了予定の学生20人が約40点を出品した。ネオンサインや動画を使ったインスタレーション(空間芸術)など、従来のガラス芸術の枠にとらわれない表現方法を駆使している。優秀作品賞に選ばれた中国出身の王承龍(ワンチェンロン)さん(44)の作品は、富山の豊かな自然環境をモチーフに、電気炉(キルン)などで成形・加工している。

 展示を担当する富山ガラス工房第2工房の名田谷隆平副館長は、富山のガラス文化について「人材育成がベースにあることで個性的な作家が育ちやすい。そこにひかれて多くの作家も移住してくる」と分析。「二つの展示でガラス作家の表現の多様性を見てほしい」と話す。(西川侑里)

卒業制作展で優秀作品賞に選ばれた王承龍さん=いずれも富山市西町のガラス美術館で

卒業制作展で優秀作品賞に選ばれた王承龍さん=いずれも富山市西町のガラス美術館で