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【岐阜】躍動感あふれる原寸大「スミロドン」 岐阜で古生物の復元画展

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 芸術  2024年02月14日

原寸大で表現されたスミロドン(右)と作者の小田さん=岐阜市金園町のギャラリーいまじんで

原寸大で表現されたスミロドン(右)と作者の小田さん=岐阜市金園町のギャラリーいまじんで

 かつて地球上に存在した古生物の復元画家として活躍する小田隆さん(54)=京都市=の個展「生命の宿りしものたち3」が、岐阜市金園町のギャラリーいまじんで開かれている。動物の息遣いを感じさせる大作が並ぶ。25日まで。

 目を引くのは、巨大な牙を持つネコ科の一種「スミロドン」の油彩。アメリカ大陸に生息し、絶滅した大型のネコ科動物を縦162センチ、横260センチのキャンバスに原寸大で表現した。論文や骨格標本などの資料を基に緻密に描かれた作品は躍動感にあふれる。

 いまじんでの個展は2020年2月以来、4年ぶり3度目。自ら額装したライオンやサイなどを題材にした新作の小品を含め、約40点を展示する。

 東京芸術大大学院で油絵と壁画を専攻し、1996年から復元画を手がけるようになった。一部の制作に際しては、動物を解剖した経験を生かしているという。「人の手でつくり得ない美しさが自然物にはある」と奥深さを語る。

 観覧無料。小田さんは25日に在廊する。午前11時~午後6時(最終日は午後4時まで)。火曜、水曜は休み。

 (中川耕平)