「アーティストの集まるスポット ブルックリン・DUMBO(ダンボ)」
2008年9月30日
マンハッタンとブルックリンをはさむイースト・リバーの対岸にある、ブルックリン・DUMBO(ダンボ)という地区があります。そこはかつて(むかしむかし)さびれた土地でしたが、SOHOのように地価が上がって追われたアーティスト達やベンチャー企業が集まって、今ではブルックリンでも人気の活気付いた地区です。交通の便と眺望の良いこのダンボでアートフェスティバルが行われるというので早速行ってきました。
アートフェスティバルの最終日である今日は雨。雨が嫌いな私は足取り重くサブウェイに乗って、ブルックリン橋のふもとにあるヨークストリート駅へ。その駅から橋のほうに歩いていくと、たくさんのアーティストがスタジオを公開していました。ダンボ地区全体が美術館といった感じです。
その中に日本人アーティストで、ボクシング・グローブを着けて壁にペイントするアートで有名な(ポカリのCMにも出てたと思う)、篠原有司男(しのはらうしお)さんを発見。今までテレビでしか見たことがなかったけど、実際見てみると、なんだか気さくなおっちゃん(失礼かな)といった感じでした。
ブルックリン橋のふもとには、ウワサの人口滝があり、広場にアーティストの作品が展示してありました。そのなかでもひときわ私の目を引いたのは、じゃがいもの皮をひたすら剥く人。John Bonafede というアーティストのよる「Sustenance」というタイトルの作品です。いったい何をやっているんだろう?と思ってずっと見ていたのですが、ただひたすらじゃがいもの皮を剥いているだけ。するととなりでそのジャガイモをフライドポテトにして、みんなにタダで配っていました。
そのアーティストが配っているチラシを読むと、「自分たちはアートやくだらない物なんかに飢えてるけど、世界中の多くの人は不健康なフライドポテトより、じゃがいもとか"食料そのもの"に飢えている」という事を表現している作品。と、いうのが私のつたない英語力で解釈した訳なんだけど、私の英語力がないせいか文章にするのがむずかしい。いや、言葉にするのが難しいからアートが存在するのだ。うん。えぇ事言った。
う?ん、天気が良かったらサイコーだったのに。
D.U.M.B.O. ART UNDER THE BRIDGE FESTIVAL ™
http://www.dumboartscenter.
- みんたん
みんたん(Midori S. Mans)
岐阜市出身。
2002年ニューヨークに移住。
アートスクールPratt Instituteを卒業後グラフィックデザイナーとなる。
夫と猫二匹(ジャスミン&サファイア)でブルックリンに住んでいる。