2008年09月09日
文字通り杯を飲み干す「乾杯」の嵐…。台北赴任に当たり、飲み過ぎに気を付けるよう周囲に諭された。ところが-。
台北市内では、一般的な食事の店にはメニューにビールがない所が多い。あえてメニューに載せないのかも、と思って聞くと、店員がけげんそうな顔付きで「没有(ありません)」。
ビールと相性抜群のギョーザの専門店でさえ、ない店がある。屋台が連なる有名な「夜市」も同様だ。持ち込んだ缶ビールを飲む人もいるが、総じて台北の庶民は普通の食事のときはあまり飲まない。
一人当たりのビールの消費量が台湾は日本の半分(地元の酒専門誌)というのもうなずける。もちろん宴席ではしっかり乾杯するが、「それはちゃんとした宴席での話。普通は飲まないことが多い」とは台湾人の知人。
のべつまくなしに「まずは一杯」の日本とは異なる生活習慣。そのめりはりの良さに、乾杯!
(栗田秀之)