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ロンドン 商業主義染まらぬ白

2010年09月21日

 開幕したテニスのウィンブルドン選手権は、選手が白を基調としたウエアを身に着ける伝統で知られる。試合会場に企業広告もない。舞台裏で主催者に会った。

 「商業主義の時代。いつまで伝統を守れるのか」と尋ねると「芝の緑、白い服…紳士・淑女のスポーツというイメージを保てば逆に世界中の企業が協賛したがりテレビ放映権料の大会収入が増える」と英国人幹部。なるほど賞金総額も不況知らずの約1370万ポンド(約19億円)。約130年続く大会の強みだ。

 服装規定は1884年の女子決勝に、選手が白で統一したウエアで出場して話題を集めたことが始まりという。今は練習を含め、白が大半のウエアを着ることが義務。

 幹部は言う。「選手の中には『服地の51%を白が占めれば大半が白になる』と主張し、企業名入りの派手な服を着る横着者が出てくる。気は抜けません」 (松井学)

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