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バンコク 対立の炎今も衰えず

2010年11月20日

 シンボルの赤シャツを着たタクシン元首相派団体の大規模集会が先月、バンコクで復活した。治安部隊による5月の強制排除から4カ月。集会参加者は今春占拠した繁華街交差点に再び集まり、ろうそくをともし、治安部隊との衝突で死亡した犠牲者を追悼した。

 バンコク市民にとって、5月に放火され、大量の黒煙を上げて燃え上がる繁華街のデパートの姿は、まだ記憶に生々しい。繁華街の歩行者用空中デッキからは、多くの一般市民が燃えたデパートを背景に、赤く染まった交差点の写真をさかんに撮っていた。

 集まったのは5000人以上。地元紙によると動員ではない自発的参加者も多く主催者の予想を超える人数だったという。集会現場の熱気も今春の集会と変わっていないと感じた。

 反タクシン派との対立はまた繰り返されるだろう。「約2100もの人が死傷した春の騒乱はタイにとって何だったのか」という疑問があらためて浮かんだ。 (古田秀陽)

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