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ロサンゼルス 目覚め待つ“宝の山”

2011年04月20日

 米カリフォルニア州ロサンゼルスから車で約6時間。同州東の果てにマウンテンパスがある。14億年前から蓄積されたというレアアース(希土類)が膨大に眠っている場所だ。

 1949年に大量の放射能がキッカケで発見され、52年から米社が採掘開始。だが中国産の安いものが流入し、採算割れで2002年閉山。06年ころには中国の輸出制限や高額輸出税を受け危機感が高まった。

 議会でも国の存亡がかかるとして法案が提出された。関心は高まり早期の採掘開始準備が進められている。

 レアアースは巡航ミサイルなどの精密誘導兵器、電気自動車のバッテリー、太陽光パネルなどのエコ産業製品をはじめ安全保障、環境、先端産業の幅広い分野で欠くことができない。

 現在中国が9割以上の産出量を誇っているが埋蔵量は約3割。残りは米国、南米、豪州、南ア、インドなどに相当量が眠っているといわれる。採掘開始までには、古い施設を時間と費用をかけて改造する必要がある。

 だが昨年、日本の商社からの資金も得られ早ければ来年、遅くとも14年までには採掘開始の見通しとなっている。米国では他にも10カ所以上の中小の鉱山がオープンの準備を進めている。今後の推移を日本も注視すべき問題だ。 (野口修司)

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