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丹東 1日1便なのに欠航

2013年08月23日

 中国国内の出張は移動で苦労することが多いが、今回はその典型例といえた。

 北朝鮮と接する国境の街、遼寧省丹東市への出張は行きの便が濃霧で欠航になった。丹東行きの便は1日1便しかなく翌日の便も満席。仕方なく翌朝瀋陽行きの便で向かい、そこから車で3時間かけて丹東に移動した。

 取材を終えて丹東のホテルをチェックアウトして空港に向かおうとしたところ、携帯電話に「北京行きの便は欠航となりました」のショートメールが。やはり濃霧の影響だが、往復ともの欠航にがくぜん。帰りも瀋陽経由を考えたがこの日の便はすべて満席だった。

 もう1泊するしかないかとあきらめかけた時、取材を手助けした知人が「大連発の便はないのか」とアドバイス。丹東から大連は車で4時間。瀋陽よりは遠いが確認すると最終便に1席だけ空きが。慌ててその席を確保し大連へ向かった。

 大連の空港に到着したのは夕方。予約した便の離陸まで5時間近くあったが、ダメもとでチェックインしようとすると「もうすぐ離陸する便に空きができたので振り替えますよ」との答えが。おかげで想定より4時間ほど早く北京に着き、ゆっくり夕食を食べることができた。当初予定の最終便は離陸が1時間以上遅れ、翌日未明に到着だったという。 (新貝憲弘)