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ロンドン プリマへ夢の架け橋

2014年05月25日

 バレエ通ならずとも、その地は世界に知れ渡る。ロンドン中心部の「コベントガーデン」。英国ロイヤル・バレエ団の本拠地「ロイヤル・オペラ・ハウス」があり、この歌劇場を指してコベントガーデンと称することもある。

 観劇前に周辺の小道を散策中、バレエ好きの妻が見上げて言った。「あれ知ってる?」。目線の先には、歌劇場と隣の英国ロイヤル・バレエ学校をつなぐ渡り廊下が。答えに詰まっていると、「あれは俗に『夢の架け橋』って言われているのよ」と教えられた。

 学校は世界最高レベルのバレエ教育機関として知られ、高い才能を認められなければ入学もかなわない。エリートの中で、さらに輝ける者のみが、歌劇場に向かうことができる憧れの渡り廊下なのだという。

 そんな話を聞きながら、学校の出入り口前に差しかかると、かわいらしい白人の少女が出てきた。“お団子”に結ばれた髪形、ピンと伸びた首筋を見れば、一目でバレリーナと分かる。いずれ彼女も夢の架け橋を渡るのだろうか。「頑張って」。心の中で声をかけ、小さな背中を見送った。 (小杉敏之)

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