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デトロイト 行政任せはもう卒業

2014年09月22日

 米デトロイト市が財政破綻を宣言して1年。何がどう変わったのか。

 黒人女性エイプリルさん(41)にとっては、自宅地下室のごみが消えたことも、大きな変化の1つ。これまでごみ収集は滞りがちで、例えば粗大ごみは3カ月に1回だけ。しかも、いつ来るのかよく分からない。出しそびれることが多く、ごみはいつまでも地下室に残っていた。

 今年6月から収集は隔週になり、とたんに地下室が広くなった。1月に就任した新しい市長が積極的に市民サービスの向上に取り組んでおり、市民からは喝采が上がる。

 ただ、一朝一夕にすべては変わらない。たとえば、街灯。市内にある8万8000基のうち、壊れていないのは半分だけで、残り半分は真っ暗だった。この半年で新たに1万基に明かりがともった。でも、まだ街は暗い。

 エイプリルさんのカフェがある商店街も、夜になると闇が広がっていた。そこで、彼女や他の店主たちは、それぞれお金を出して、店の前に街灯を設置した。夜でも明るい商店街を歩けるように。変わったのは市長や施策だけではない。市民も変わり始めている。 (吉枝道生)

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