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中国・タク州 三国志「聖地」に感動

2016年11月21日

 北京から南へ車で1時間の河北省タク州市。この地名にすぐ反応した人は「三国志」ファンだろう。漢朝末期、若き劉備、関羽、張飛が「生まれた時は違えど、同じ時に死せん」と「桃園の誓い」をした伝説の地に、中国の知人らと訪れた。

 私が中国に興味を持ったきっかけは三国志。“聖地”を歩くだけで、劉備らが今もいるようで身震いした。「三義宮」という観光地では「ここで3人が誓いを交わした」という敷石があった。そもそも1800年前の逸話。史実かどうかも怪しいのだが、思わず感極まって敷石にひざまずいてしまった。

 夜はホテルで知人らと学習会。私は「三国志と日本」をテーマに発表した。日本では古代の文献から三国志を引用した記述があり、江戸時代には小説「三国志演義」が翻訳されて人気だったこと、現在もテレビや漫画で自由な解釈の作品が次々生まれていることを説明した。

 知人らは素直に感心してくれたが、中国人を前に三国志を語るのは緊張した。その後の食事会で「生まれた時は違えど…」と中国語で「桃園の誓い」を言うつもりが、疲れきって言葉が出てこなかった。 (平岩勇司)

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