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モスクワ 子は宝 あたたかい社会

2016年11月25日

 2人の子どもを連れ、モスクワにある人形劇専用の劇場に行ってきた。係員からイスの使い方を聞いて妻と感心した。

 日本の映画館などにもあるバタンと倒すあのイスだが、座高の低い子どもでも視界が広がるよう、倒さずに固定して、その上に座れるようになっている。前に大人が座っていても人形の動きがよく見え、子どもたちは大満足の様子だった。

 モスクワ在住の日本人が集まると「ロシア人は本当に子どもに優しい」という話になる。公共交通機関でのベビーカーは日本では論争の種だがこちらは、赤の他人のおばちゃんが「道を空けてあげなさい」とわざわざ他の乗客に言ってくれる。階段の下でベビーカーを持ち上げようと準備していると、わざわざ駆け降りてきて手伝ってくれた人もいた。

 ロシアの合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子の平均数)は、ソ連崩壊後の混乱で1999年に1.17まで落ち込んだが、2015年には1.78まで急回復した。少子化対策の給付金などが効いたとされるが、社会に根付いた「子は宝」の精神も貢献しているのだろう。 (栗田晃)

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