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サンフランシスコ 過熱止まらぬ住宅事情

2018年07月01日

 ハイテク企業が集まる米カリフォルニア州シリコンバレーで4月下旬、火事で焼け落ちて住めないような家が、150万ドル(約1億6000万円)ほどで売りに出された。しかも、数日のうちに言い値を上回る4件のオファーが入ったという。これは企業が人をかき集め、住宅供給が追いつかない現状を反映している。

 家はサンフランシスコの南のマウンテンビュー市内にあり、床面積約120平方メートル、敷地約520平方メートル。もちろん買い主は焼け跡に住むわけではなく、建て直すことになる。うたい文句では「暖炉付き」というが、それはもうどうでもいい話だ。この地域の住宅の平均価格は約140万ドルに達しているという。

 日本人不動産業者によると、貸家の家賃も上がっており、日本からの駐在員は面食らっている。また、普通の住民が家を買い替えたいと希望しても、価格が障害となって移ることができず、結局、物件がなかなか市場に出ないという悪循環に陥っている。

 この業者によると、家が売りに出るのは「死亡、離婚、地域外への転居の3つの場合だけ」。住宅市場は冷えそうにない。 (岡田幹夫)

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