ジャンル・エリア : まつり | オブジェ | 岐阜 | 神社・仏閣 2018年01月09日
岐阜市加納天神町の玉性院で2月3日に開かれる恒例の「節分つり込み祭り」を前に、高さ7メートルの赤鬼像2体が8日、近くの国道157号沿いにお目見えした。このうち1体の顔が今年は様変わりし、よりリアルな“鬼の形相”で参拝客を出迎える。
つり上がった太い眉に、鋭くとがった牙。特殊造形会社「郡上ラボ」(郡上市)の協力で製作された赤鬼の顔は、手作りで素朴さがあった従来のものより厳しい眼光を放つ。祭り実行委の約20人がこの日、クレーンで巨大像を設置した。
赤鬼像は竹や和紙で作られ、毎年繰り返し使ってきた。2体とも胴体部分の傷みが激しくなり、実行委が昨年10月から樹脂繊維の布に張り替えた。もう1体の顔も来年にはリニューアルするという。
祭り当日は正午から境内で豆まきがあり、午後7時から赤鬼に扮(ふん)した厄男と福女に扮した厄女が町内を練り歩いて住民の厄を集める。実行委員長の武田健以知さん(59)は「プロの技で鬼が生まれ変わった。祭りをさらに広く知ってほしい」と話した。
(近藤統義)