2014年10月13日
私が住んでいる米サンフランシスコ郊外の郡では9月1日から、スーパーなどの使い捨てレジ袋が禁止になった。ビニール製はごみとして長く環境にとどまるからだ。これからは自前の袋を持参するか、店が用意する10セント(約10円)の有料紙袋を利用することになる。
カリフォルニア州内の百数十の自治体は、すでに同様の禁止条例を施行している。サンフランシスコでは2012年10月から禁止になった。また、カリフォルニア州議会は8月、禁止法案を通過させた。州知事が署名すれば、同州は全米初のレジ袋禁止州になる。
以前、大雨で川が増水したニュースが新聞の記事になったとき、添えられた写真がどこまで水位が上がったかを示していた。目印になったのは、木の枝に引っかかったレジ袋などのごみだった。確かにレジ袋は環境の中に漂っている。
サンフランシスコの食料品店の店主に聞いてみた。その店では2年前までレジ袋と紙袋の2種類を使っていた。今は環境を汚すレジ袋がなくなり、無料で配っていた紙袋が有料で売れるようになったので「非常にいい条例です」。 (岡田幹夫)