2015年03月16日
平昌(ピョンチャン)冬季五輪を3年後に控えた韓国は今、ウインタースポーツがちょっとしたブームだ。ソウルからバスで1時間半。平昌の北西約70キロの江原道洪川(カンウォンドホンチョン)郡にあるスキー場を週末に訪ねると、家族連れや若者グループで大にぎわいだった。
案内表示が韓国語であることを除けば、ゲレンデの雰囲気も人々のウエア、装備も日本のスキー場と変わらない。ゴンドラや高速リフトに並ぶ列は、スキーヤーよりスノーボーダーの方が多数派だった。
リフトで乗り合わせた男性も「きょうで2回目」というボード派。連れてきた小学生の息子はスキー場のボードスクールに入れ「自分は1人で練習に集中している」と話していた。
この男性も含め、ヘルメット着用者が多いことに気付いた。しばらく滑って、必要性を身をもって実感した。バランスを崩して転倒した際、カチカチに凍った雪面で頭と左肩を強打したからだ。転んだ前後の記憶があいまいになるほどだった。
一帯は冷え込みが厳しく、スロープはあちこちでアイスバーン状態。日本のスキー場以上に安全対策が重要だ。 (中村清)