ジャンル・エリア : 富山 | 川 | 生き物 2019年06月11日
県内一斉のアユ漁解禁(釣り16日午前5時、網漁21日正午)を前に黒部川内水面漁協(入善町)は10日、毛針釣りと投網の試し漁をした。アユのサイズは一回り大きく、捕獲数も良好と、期待できそうな結果だった。
組合役員8人が4人ずつに分かれ、黒部市沓掛の左岸側で毛針釣り、入善町上飯野の右岸側で投網を試した。
左岸側では約1時間で80匹を釣り上げた。遡上(そじょう)した地アユは73匹、放流アユは7匹だった。捕獲数は昨年と同じだったが、平均全長は11.2センチ、体重は10.9グラムで、10.1センチ、8.2グラムだった昨年より大きかった。
右岸側では組合員がぞれぞれ20回程度、網を投げ、89匹を捕獲。地アユは41匹、放流アユは48匹だった。捕獲数は昨年の6割増しで、平均全長は12.4センチ、体重17.4グラムと、昨年の平均11.0センチ、10.4グラムを大幅に上回った。
組合は5月8日~今月7日、中間育成魚や稚魚計約3.5トンを放流しており、現時点では地アユより体が大きいという。
石田明雄参事は「暖冬で水がぬるむのが早く、餌の水ごけなどが多かったことが、アユが大きい理由ではないか」と話した。
同漁協の遊漁料は毛針釣り(餌釣り含む)が1日1500円、年券2000円、友釣りが1日2000円、年券2500円。いずれも高校生以下無料。投網・テンカラ網は年券8500円で11~13日に組合で受け付ける。 (松本芳孝)