ジャンル・エリア : イベント | 山 | 甲信越 | 芸術 2019年08月08日
山岳に関する美術作品などを所蔵する安曇野市と大町市、白馬村の5つの美術館、博物館が連携して、山の魅力を発信する企画「山の仲間のミュージアム」が開かれている。山の日(11日)に合わせた初の5館連携企画。提案した安曇野山岳美術館(安曇野市)の学芸員三沢春奈さんは「北アルプスの麓で、それぞれの個性を楽しんでほしい」と話す。来年3月まで。
参加するのは大町山岳博物館(大町市)、田淵行男記念館(安曇野市)の公立2館と、白馬三枝美術館(白馬村)、菊池哲男山岳フォトアートギャラリー(同)、安曇野山岳美術館の民間3館。
5館は北アルプスを中心に四季折々の山の姿を描いた絵画や写真を保管するほか、動物のはくせいを所蔵する施設もある。各館が3市村に点在していることから相互に山の魅力を発信して山岳ファンらに巡ってもらおうと発案した。
期間中はそれぞれのアクセス情報などを記載したポスターを5館に掲示。8月の1カ月間は、各館を巡ってスタンプを3つ以上集めると、抽選で特製ポストカードが当たるスタンプラリーも実施している。
安曇野山岳美術館は、山岳絵画だけを展示する珍しい施設。山岳絵画の先駆者として知られる足立源一郎の作品を中心に常設展示している。菊池哲男山岳フォトアートギャラリーは、山岳写真家の菊池さんの作品40点を展示。作品は1メートル前後の大型パネルで迫力がある。
白馬三枝美術館は足立さんの作品など100点を展示しており、喫茶コーナーが併設されて庭には山野草が咲く。
5館とも入館料が必要。(問)安曇野山岳美術館=0263(83)4743
(中津芳子)